コンセプト
美と健康にあふれる髪・頭皮を目指すあなたへ、オクタキは皆様に笑顔と癒しをお届けします。
はじめに...
オクタキはヘナ専門の美容室ですが、ヘナ専門となるまでは、カラーもパーマも扱う普通の美容室でした。
美容師経験の中で、私自身がカラーやパーマで使用する薬品により皮膚炎をおこし、手や腕のかぶれに悩まされました。
ある時、「自分が素手でさわれないような薬品をお客さまの頭皮につけることは良いことなのだろうか?」と疑問を持つようになり、「身体に害のない薬品を探そう」と心に決め、勉強を始めました。
その結果たどり着いた答えは「お客さまの髪・頭皮を元気にして、身体にも害がないもの」とは、薬品を止めることだと気がつきました。そして同時に「ヘナ」という薬草に出会いました。
その後「ヘナ」を薬草として教えてくれる日本在住のインド人、パティル・シーマ・長澤女史に師事し、アーユルヴェーダ式スキャルプケアとして、ハーブ・ヘナ・オイルマッサージを深く学びました。
こうして普通の美容室からヘナ専門美容室へと転身し、ヘナに深いリラクゼーションを堪能できるヘッドオイルマッサージを加えた独自のスタイルを確立し、現在にいたっています。
たくさんの素晴らしい方に出会い、触発され、学ばされ、鍛えられ、支えられ、愛され、これまで来られましたことに感謝しています。
この感謝の気持ちは、皆さまの髪・頭皮が健康になるように、そして心身が元気になるようにとのお手伝いを誠心誠意させていただくことで、恩返しさせていただきたいと思っています。
今から20数年前、私は美容師を志して大手美容室に入社しました。
その昔は理美容師、板さん、大工さんなどの職人さんは丁稚で住み込み、ほとんどないに等しい
給料で師匠の元何年も修行し苦労していっぱしの職人となって行ったものでしたが、さすがに私が
修行に入った時代はそこまでのものは無くなってました。それでもやはり技術職の修行と言うのは
厳しいものです。
その仕事内容は、5年間完全寮制で寮の管理から食事の支度(50人分)、お店の仕事終了後から
始まる勉強会やミーティングが終って寮に帰り着くのは25時くらいがほぼ毎日、何もないお休みが
月に2~3日位、と、かなり過酷でハードな毎日。
それでも不思議なもので50人くらいが同じ生活をしているとそれが当たり前となり、なんでもない生
活となっていきましたがそれは、良い先輩や同僚に恵まれていたのと、「絶対美容師になる!」という
思いに支えられていた、と言うこともありましたね。
でも実はそんな私にも、唯一毎日がつらく切なく、人知れず涙していたことがあります。
それは、凄まじいほどの手のただれでした。
美容師1年目はシャンプー、タオル洗い、薬品づけが主な仕事になるのですが、私の手は3ヶ月もし
ないうちにただれ始め、手の皮は薬品で薄くなり、指の節という節、そして手首の太い節までパカッと
口を開け始めました。
それから私の美容師修行人生は凄まじいかゆみと痛み、流れる血と膿、そして皮膚科通いとなりま
した。それは、2年3年たっても治ることはなく、技術者となりカットが主の仕事になってから初めて少し
収まってきた、と言うくらいでした。それでもなんとか7年の修行を終え帰郷し、母が経営する美容室に
戻ってきましたが、やはり薬品は素手では決して触れません。もう皮膚の皮が薄くなってしまっていて
強い薬品に触れるとやはりすぐにただれてしまうのです。
手袋をしてパーマを巻く日々・・そして、その矛盾に悩み始めました。自分が素手で触れないような
薬品をお客様の頭に付けていいのだろうかということに。そして、はっと気がつきました!
「よし、自分の手をバロメーターにして髪や体に良い薬品を探そう。そして、お客さまの髪も元気になってもらおう」と!
いろいろ研究、勉強していく中で、どんなにすばらしいと言う薬品が開発されても私の手は反応する、
ということを繰り返し、やっとアルカリケミカルである限りそれは無理である、と言うことに気がつき始めました。
では、どうすればよいのだろうか.とずいぶん悩みました。そんな突然母親の病気が見つかりました。
病院に縁が無く健康に人一倍気をつけていた母なだけにそれは家族にとって晴天の霹靂でした。
状態はあまり良くなく、西洋医学では限界を感じ始めた頃、代替療法、自然療法に関心を持ち始め、
様々な本を読み勉強しました。そしてインド伝承医学アーユルヴェーダにめぐり合いました。インド哲学
を基礎とするアーユルヴェーダの始まりに深い感動を覚えたことは今も鮮明に残っています。残念ながら、
母親はアーユルヴェーダの恩恵に浴することは出来ませんでしたが、この経験は私にとってとても大きな
ものとなりました。
この経験からよりいっそう「より体に良い物を提供したい、傷んだ髪・頭皮を元気にしてあげたい」と言う
思いを強くし、何とかアーユルヴェーダの方法を取り入れられないかと模索始めました。
しかし、実はパーマ・へアカラーなどのアルカリケミカルによる施術と髪・頭皮の健康を考えた施術とは
対極にあるのです。対極にあるものがそこに一緒にあると言うことは不自然なんですね。これは「美容師」
という私の仕事そのものを根底から考え直させられることとなりました。そしてそれは自分の生き様そのもの
の'問い'へとなって行きました。それから数年後様々な葛藤を乗り越えて、「美容師だからこそ出来る本物の
髪・頭皮の健康だけを考えた施術の提供をしていくヘアケア専門サロン」に転向していくこと、そして脱ケミカル
を決心しました。それからアーユルヴェーダ式ヘッドケアの先生を探し始めました。
模索を始めて6年目にしてやっと2001年、パティル・シーマ・長澤氏にめぐり合いました。
シーマ女史はインドで日本人の男性と結婚し、日本に来てから「日本の人に本物の薬草ヘナやオイルマッ
サージを知ってほしい」と、ちょうど活動を始めたところでした。私はすぐに弟子入りを希望し、それから年に
3~4回シーマ先生在住の静岡まで通いアーユルヴェーダ式ヘッドケア・薬草へナ・薬草学・オイルマッサージ
などを学びました。
こうして少しずつ、ヘアケアメニューを増やしながら、薬品のメニューを減らしていき、薬草・ハーブを用いた
ヘアケア専門の美容室へと転換を始めました。
そして2007年10月8日、店舗リニューアルオープンに伴い、オーガニックへアケアサロン オクタキとして
店名も新たに本格的なヘアケア専門サロンとしてデビューいたしました。
パーマもヘアカラーもしていませんが、髪・頭皮のダメージやトラブルでお悩みの方、薬害やアレルギーで
お悩みの方、自然派の方などのよりどころとなるサロンになりたい、と思っています。
傷んだ髪で来店されるお客様の顔が、髪が良くなるにつれて明るい笑顔に変わってくる、その瞬間が何より
の喜びです。
パーマをかけたい時もあるでしょう、髪の色を茶色くしたいときもあるでしょう、その心を満足させることも
とても大切なことと私は思っています。でも、もし髪・頭皮のダメージ、トラブルで悩んだら、こんな店がある
と言うことをどうぞ思い出していただければと思っています。
吉野喜代美
オーガニックへアケアサロン オクタキ 吉野喜代美プロフィール
ヘアケアセラピスト、美容師、MAAYA講師、NPO法人日本綜合医学会食養学院・食養アドバイザー、ヘナ・スキャルプケアスクール リーラ主宰。
アーユルヴェーダに興味を持ち学び始めて3年後の2001年、パティル・シーマ・長澤女史に運命の出会いをする。
インド哲学に裏打ちされた長澤女史のヘナやアーユルヴェーダ式ヘッドケアは吉野の心を揺さぶり感銘を起こした。
それからも又、現在も学び続けながら、定評があるアーユルヴェーダ式ヘッドケアのテクニシャンとして、講師としても活躍する。