癒しのヘナ

インド伝承医学アーユルヴェーダで様々な病状に、使われているヘナという植物、自然が与えてくれる恵みをご紹介します。

ヘナとは

ヘナはインドからモロッコにかけて自生している植物(低木)です。その葉を乾燥させて粉末にしたものを「ヘナ」、「ヘンナ」と呼びます。インド・ラジャスタン州のヘナが世界最高といわれています。
ヘナといえば天然植物染毛剤としての認知が高いと思います。
たぶん皆さんも「ヘナ」と聞けば毛染めと思われるのではないでしょうか。ヘナにはローソニアというオレンジ色素があり、それが白髪をオレンジにそめる働きをしてくれます。このローソニアは髪も強くしてくれる素晴らしい色素です。

しかしヘナは決して毛染めだけの効果しかないわけではありません。
インドの伝承医学アーユルヴェーダの薬草として数千年の歴史があり、
たくさんの素晴らしい薬草としての側面を持っていますので、安心して使用できます。

アーユルヴェーダから見たヘナでは冷やす性質と鎮静効果があり、ピッタの増加によって起こる症状に効果的だといわれています。
古くから皮膚炎、皮膚病予防、吹き出物、止血、やけど、打撲、傷などの治療薬として使われてきており、肝臓にもよく睡眠障害や精神状態を落ち着かせるにもいいと言われています。
そんなヘナは、なんといっても髪・頭皮に塗布することで、傷んだ髪を回復させるトリートメント効果や頭皮の炎症を抑え頭皮の状態を改善する効果に大変すぐれています。

ヘナの効果

  1. 髪をつややかにするトリートメント効果
    ヘナは傷んだキューティクルを回復させ、紫外線からも髪を守ります。細い髪、癖毛も続ける事でハリ・コシが出て、きれいな艶が出て丈夫になってきます。
  2. 白髪予防
    ヘナはメラノサイトを保護します。使い続けると白髪が増えにくくなります。特にヘアカラーやパーマ液などで頭皮が傷んだために出来た白髪は、毛根が元気になることで黒髪が戻ってきます。
  3. 脱毛・ふけ・かゆみ防止
    毛穴に詰まった老廃物が頭皮トラブルの元となりやすいのですが、シャンプーでは取り除くことは出来ません。ヘナはその老廃物を吸着して外に排出しやすくしてくれます。またすぐれた抗菌作用とその弱酸性の性質で頭皮をいつも清潔に保つことで、抜け毛・フケ・かゆみを防止し、育毛促進します。
  4. 天然染毛効果
    ヘナはタンパク質と反応すると、オレンジ色に発色してきます。白髪はオレンジ色になり、黒髪はピカピカときれいな艶が出てきます。但し、天然の薬草ですので、ヘナの取れる時期・気候・地域などや、ヘナをする方の髪質・体質・季節・ダメージ度合い等によって発色が違ってきます。
  5. デトックス効果
    ヘナ成分のローソニア・アルバが肝臓の毒素をだすのに有効であることがわかってきました。
  6. 頭痛緩和
    特にオイルマッサージとの併用によって、慢性の頭痛が緩和されます。
  7. ホルモンバランスを整える
    ヘナを使用することで生理不順や生理痛、更年期障害が緩和されます。ヘナのクーリング作用は更年期のホットフラッシュ(熱くのぼせたようになること)などの症状にも効果的です。
  8. 足裏シップによって
    足のむくみ、水虫、魚の目、防臭に効果的。ただし、足の裏が強烈なオレンジ色に染まるのでご注意を!
  9. 鎮静効果
    ヘナは緊張を取り除く効果があり、精神がリラックスします。睡眠が深くなります。
  10. アロマ効果
    ヘナのハーブの香りが深いリラクゼーションを呼び起こします。